満若勇咲監督舞台挨拶がやむを得ない事情で中止/私のはなし部落のはなし




頻繁に映画関係者による舞台挨拶やトークショーが行われ業界の人と観客の距離が近いのが魅力だと思います。
舞台挨拶やトークショーに行くと社会的に無名な人が熱意を持って取り組んでいることを感じバイタリティーをサポートしたくなったり知的好奇心が満たされることを感じ都合がつく限り舞台挨拶に出かけています。
昨日8月20日は満若勇咲監督の〔私のはなし部落のはなし〕の舞台挨拶が開催されるので出かけてみました。
題名を聞いた時に満若勇咲監督は被差別部落出身で自身の体験話=私のはなし…だと思っていました。
当日長野ロキシーさんに着くと舞台挨拶がやむを得ない事情で中止になった…と書かれた張り紙がありました。
入場料は2500円と通常より高めなので帰ろうかとも考えましたがせっかくの機会なので観賞することにしました。
人と話し難い内容でもあり観客は少ないと思っていましたが30人以上いて驚きました。
満若勇咲監督は1986年京都府生まれで05年に大阪芸術大学入学、記録映像コースでドキュメンタリー制作を学び在学中に牛肉をつくる課程に興味がありと畜場を取材して〔にくのひと〕を制作、課程で被差別部落のことを知ったそうです。
にくのひとは好評で劇場公開が決まりましたがクレームが入り中止に…その時のやりとりがありこの映画をつくることを決めたそうです。
静岡大学教育学部の黒川みどり教授の解説で被差別部落の歴史が語られていきました。島崎藤村の破戒も歴史として取り上げられ研究の深さを感じました
三重県柘植町前川地区
京都市崇仁地区
大阪府箕面市北芝地区
出身の皆様が同地区の人たちと私のはなしをする場面が収録され題名のわたしのはなしは満若勇咲監督の話でなく出身者のわたしのはなしでした。
他に滋賀県の被差別部落出身で崇仁地区の市営住宅に住む高橋さんという高齢女性や被差別部落を訪問してインターネット上に投稿する鳥取ループさんも登場、いろいろな立場の方がわたしのはなしをしていました。
前川地区の男性がネット上で静岡県の女性と知り合い結婚を意識しましたが女性の両親から反対されると思っていたらお母さんが被差別部落出身で娘には話したことがなかったので2世とかハーフとは知らなかった話しを知り企業や学校や病院を誘致して人の行き来を増やすのが解消法に良いのかな?と思いました
かつては融和と言っていた言葉が同和になったり天皇制と部落差別は表と裏の歴史的なもの…など興味深い話しがありました。
大阪の学校では被差別部落出身の方が皆の前でカミングアウトすることをしていたそうですがそうした教育はやめた方が良いと思いました。
箕面市北芝地区は以前は隔たれていたそうですが若い人たちが開かれた町づくりを行ったことや崇仁地区に大学が出来るので高齢女性の高橋さんが市営住宅を出ることになり時代が変わっているのを感じました。
令和になり2020年になり差別が解消されることを願っています
2022年08月21日 Posted by プラネマン7 at 04:18 │Comments(2) │長野ロキシー/話題│長野ロキシー/ドキュメンタリー
牧場で暮らす母豚のドキュメンタリー/グンダ/22年3月6日観賞


農場で暮らすグンダという母豚と仔豚たちのふれあいや一本足の鶏や牛など農場の風景が描かれていました。
解説や効果音やバックミュージックは一切無くモノクロの画像が93分続くストーリーでした。人によっては家畜動物がずっと映っているので面白くないと感じる方もいるかもしれませんが1人で動物園に行く僕は愛しく思え目が離せませんでした。
仔豚が仔犬や仔猫のように可愛く広々とした農場で自然の中で生きている姿に癒されました。
ここからはネタバレになりますが…
最後はトラックが来て仔豚たちは連れて行かれてしまいグンダが悲しそうで切なかったです。食肉にされてしまう動物たちを思うと粗末にしてはいけないと思いました。
2022年04月02日 Posted by プラネマン7 at 00:06 │Comments(0) │長野ロキシー/ドキュメンタリー
香川1区/22年1月30日観賞




21年秋に行われた衆議院選挙で激戦香川1区を描いた作品でした。
32歳だった2003年に総務省を退職して旧民主党から立候補した小川淳也議員が主人公で20年に公開された〔なぜ君は総理大臣になれないのか〕の続編でした。
小川淳也議員の選挙区には3世議員でありテレビ局と新聞社をバックに持つ平井卓也議員がいていつも負けてしまい比例当選するので党の中でも発言力が弱い小川淳也議員を描いていました。
今回も平井卓也議員はデジタル省大臣になり実績を残し選挙区にかつて同じ釜の飯を食べた町川順子議員が日本維新の会から立候補して混沌としましたが全国から小川淳也議員を応援するためにボランティアが集まり県外で暮らす娘も応援にかけつけ皆の力で権力を倒していく場面が痛快でした。選挙事務所は必勝!という文字がでかでかと書かれているイメージがありましたが小川淳也議員の事務所は女性ボランティアのデザインで選挙事務所に見えずそうした風通しの良さや人々の意見が通るのが魅力だと思いました
自民党を中心に世の中の議員の多くはお金や権力目当てで政治家になったと思っていたので小川淳也議員がいるだけでも日本の政治は捨てたものではないと思いました。
劇中自民党の票集めを描いた場面はショッキングでした。
このようなことは全国各地で少なからず行われていると思いますが小川淳也議員のような人がたくさん出て来て政治の流れが変わって欲しいと思いました
2022年02月23日 Posted by プラネマン7 at 00:02 │Comments(0) │長野ロキシー/ドキュメンタリー
アメリカのドキュメンタリー/素晴らしききのこの世界/11月7日観賞

ナショナルグラフィック等を手掛けた映像作家ルイ・シュワルツバーグがキノコや菌類の秘めた力に迫ったドキュメンタリーでした。
キノコが医療に役立ったり薬物問題にもなる解説がありましたが学術的で難しく感じ個人的には消化不良に感じましたがマヤ文明でもキノコがあった話やキノコが好きでカナダに広大な土地を買い通信販売で成功している人の話など今まで知らなかったキノコの魅力も感じました。
キノコや菌類がこれからも人類に寄り添って欲しいと思いました